腰痛編


さてさて、いわゆるぎっくり腰には様々な民間療法があり、間違った知識が横行しております。
脊椎外科専門医として正しい知識を皆様に知っていただきたいと思います。


1.ぎっくり腰に特効薬なし

 意外に思われるかも知れませんが、これをすればすぐ直るという魔法は残念ながらありません。
起こった直後に15分程度、アイスマッサージでき ればいいのですが、現実には不可能です。
とにかく最初の15分は冷却に 勤め、その後はある程度の安静が必要ですが、
必要以上に日常生活を制限する必要はありません。
早く日常の生活に戻れた人のほうが結果として早く腰痛から開放されています。
いたずらに安静にすることもいけないということです。
 ある程度痛みがとれたら、お風呂に入った後じっくり柔軟体操をしましょう!
柔軟性を養うことが腰痛の予防と治療になります。
急性 期の痛みにはコルセットも有効です。ただし痛みがとれたら必用ありません、
というかその後は有害です。腹筋と背筋のバランスが変わってしまいますので、
ひどい痛みがとれたあとはしっかり柔軟体操しましょう!


2.温シップと冷シップのちがいは?

 原則的に消炎剤が配合されているのは同じなんですが、
温シップは冷シップ+唐辛子成分と思って間違いないです。
唐辛子の成分で、貼ってしばらくしてからあったかくなってくるわけで、効き目はどちらも同じです。
温シップは皮膚が弱い方にはおすすめできません。
 どちらのシップもせいぜい4時間ていどしか効き目はありませんから、
長くても4時間貼ったらはがして皮膚に呼吸させてあげましょう。
これでシップかぶれも起こりにくくなります。


3.腰痛の原因?

 これこそ整形外科医をその発祥の時点から悩ませる問題です。
原因となる要素がたくさんあり、一概に腰痛といっても原因をさぐるのが非常にむずかしい...
ざっとあげただけでも、腰椎(腰の骨)そのもの、椎間板、椎間 関節、筋・筋膜...内臓疾患まであげればきりがありません。
単に腰痛とい ってもとっても難しいんですよ〜...
 あまりに長引く場合とか、お尻から太ももの後ろなんかに痛みが走る場合は整形外科を受診して
詳しく検査を受けたほうがいいかと思います。


長々と書いてしまいましたが、スポーツをする限り故障はつきものです。
運動は体に悪いということを肝に銘じましょう(笑)!





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